教えるは2度学ぶ

研修内容というのはどれくらい効果があるのか?

7:2:1 の法則というのがあります。
これは、ビジネスにおいて人の成長は
70% を仕事上の経験で成長する
20% を先輩・上司からの教育いわゆるOJTで成長する
10% を研修などからの学びで成長する

と言われているという割合です。
この割合が大切で、OJTが無かったり、研修が無かったりすると、成長の度合いが悪くなると言われています。

10%の成長ですが、ここをやることにとによって社会人としての成長が促されるわけですね

それでは、その研修の効果的な受け方ですが、人は学んだことを覚えているのは、時間がたつにつれて薄れていきます。

記憶が薄れていく状態を実験によってグラフ化した人がいます。
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウス(1850-1909)です。
記憶の再生率を調べて導いた曲線を作りました。
人が記憶したものを時間の経過と共に忘れていくその過程が曲線によって表現されています。

実験結果:
20分後には、    42%を忘却し、58%を覚えていた。
1時間後には、  56%を忘却し、44%を覚えていた。
1日後には、     74%を忘却し、26%を覚えていた。
1週間後には、  77%を忘却し、23%を覚えていた。
1ヶ月後には、   79%を忘却し、21%を覚えていた。

グラフにすると、以下の左図のようになります。

完璧に覚えたつもりでも、1日後には約4分の3を忘れてしまいます。
4回研修を受ければいいのかもしれませんが、時間がかかりますね
研修料金を払っていただければ喜んでやらせていただきますが・・・

ではどうすれば良いかというと、反復・復習によって記憶をとどめる事が出来ます。
反復・復習すると、その都度忘却曲線のカーブは緩やかになり、右図のようになります。

具体的にどのような方法を行うか?

私の研修では、研修の終わり、研修の続きを後日行う時などに、研修生同士で何を学んだかを教え合いをします。

教えるという事は、自分の中にあるものを外に出す作業です。
反復、復習になるとともに、言葉にすることにより、内容が整理されて記憶から取り出されます。
また、忘れていたことを相手から教えてもらう事により、記憶がよみがえります。
記憶を定着させるだけでなく、教え合う事で2度目の学びを受ける事が出来ます。

教えるは2度学ぶ

と呼んでいます。

研修に限らず、学んだ時には、誰かに教えてあげてくださいね

効果がありますよ

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