監督は黙って

以前、バレーボールの中田久美ナショナルチーム監督が、試合中のタイムを取った時に選手に話さない。
ということを、記事に書かれたことがあります。
今も、試合中は、コートの外から見ているようです。

選手との信頼関係がしっかりできているのと、選手に主体的に考えて対応させるということをやっているのだと思います。

バレーは特にそうですが、他のチームで戦うスポーツでは、何かが起こった時には、監督やコーチの指示を待っていては状況の変化についていけないんです。その場面場面での対応が選手に求められます。

たとえばバレーで監督がタイムを取るときはどんな時が多いでしょうか。
試合の流れが変わった時、ミスが連発したとき、チームプレーが機能しないとき・・・

その時に選手の頭の中は、どうなっているでしょうか?

たぶん、どうしてよいか真っ白になっているときが多いのではないかと思います。

そんな時には、監督がああだこうだいうより選手自身が、今何が起きているのか、どうしたいのか、対応はこうしよう
という風に、選手に考えさせた方が冷静に対処できます。

ラグビー女子桜セブンズの世界大会を香港に見に行ったときのことです。
この試合の優勝チームが、世界のトップ12か国のワールドシリーズに参加することができます。

7人制ラグビーは、前半後半 7分ずつ、ハーフタイムは短いです。
試合中は、7分しかないので監督やコーチからの指示は出せません。
選手交代というタイミングもすばやく行う必要があります。

世界のチームのハーフタイムを見ていると、強いチームほど、選手が主体的にコミュニケーションをとっていました。
女子の優勝チームのブラジルなどは、円陣を組んで話し合っています。
日本も選手が中心に話をしていて、監督コーチは外から見ているだけです。
話が終わって、後半に入る前に監督コーチが一言二言言って声を上げます。

あくまで、試合を行う選手が試合を組み立てているのだと思います。
戦術、戦略は、試合前に身に沁みこませるぐらい練習を重ねているのでしょう

 

 

試合になったら、選手に任せる

イングランド大会で南アフリカに男子の15人制ラグビーチームが、最後に歴史を変えたのも、選手たちが自分で考えてゲームを作りました。
あの瞬間、エディージョーンズは怒っていましたね。でも選手たちが自分で考えて行動したことを賞讃しています。

監督、コーチが、指示を出さないで、選手が行動するためには、そのベースも必要だと思います。

監督やコーチは、試合に入ったら黙ってみている。
そんなチームビルディングが、できればいいですすね。

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