指導者が言葉掛けする 3つの方法
人は自分を俯瞰してみることが出来ないと言います。
中には、自分を客観的に見て、自分を修正できる人もいます。
スポーツの世界では、大事なスキルです。
昨日引退した サッカーの中村俊輔選手は、自分で見ている景色の他に、観客席から自分を見ていることが出来たそうです。
柔道の柔らちゃんこと谷亮子選手は、自分の視線に加えて、相手の選手の視線、観客席からの視線、審判の視線も見ることが出来たそうです。
強いわけですね。
では、選手達に自分はこうやってるんだよ
と伝えるには、どんなことが出来るでしょうか?
動画を撮るというのも1つの方法です。
東京医療保険大学、女子バスケットボール部は、全日本大学バスケットボール選手権大会で5連覇を果たしています。
今の強さは、笑顔を大切にする楽しむバスケット にもありますが、
動画を見せるという方法もとっています。
恩塚監督は、毎日動画を撮って、3時間かけて編集し、次の日に選手に見せると言うことをやっていたようです。
また、練習前にいろいろな動画を見せてから練習すると言ったことも行っていたようです。
私たちSCAの研修でお話ししている、BAR(ビフォーアクションレビュー)です。
一般的なチームでは、どうでしょう。
指導者が、選手を見て、教えることが多いのではないでしょうか。
指導者が言葉掛けする方法にも、3つの方法があります。
YOU メッセージ
あなたを主語にした言葉がけです。
あなたは、こんな風に体を使っている
あまたの走り方は、こういう風に変えたら良い
選手にとっては、叱られているような感じを受けがちです。
I メッセ-ジ
私を主語にした言葉がけをする
私には、あなたがこんな風に体を使っているように見える
私には、あなたは走り方をこういう風に変えたら良いと感じる
選手にとっては、客観的に話してもらっていて受け入れやすい感じがします。
WE メッセージ
私たちを主語にして言葉がけをする
私たちには、あなたがこんな風に体を使っているように見える
私たちには、あなたは走り方をこういう風に変えたら良いと感じる
選手にとっては、力強い言葉掛けのように感じます
コーチングでは、このことをフィードバックと呼んでます。
動画を見せるのは、選手の主体性を持ってもらうのにとても良いですが、プレーのすぐ後での言葉掛けにも、効果が上がります。
言葉のかけ方で、選手のスキルも向上します。
指導者のみなさんの言語能力が、チームのレベルアップに繋がるかもしれませんね。