BAR
世界を獲るノート 嶋沢優子著 から
試合の前にビデをを見せる
私たちの協会で、チームの力を引き出すための方法として
BARとAAR をご紹介しています。
これは何かというと
BAR:ビフォー アフター レビュー
練習前に確認作業を行う
AAR:アクション アクション レビュー
アクションを起こした後に確認作業を行う
です。
今日は、BARについてご紹介します。
7人制女子ラグビーでは、以前は練習で撮った動画を練習が終わった後に見ていました。
動画を見ながらミーティングを行って、動作や戦略の確認を行っていたんですね。
ところが、それは練習直後なので覚えていて話がその時にできるのですが、
ご飯を食べ、お風呂に入ると、ほぼ忘れてしまします。
次の日には覚えていないんです。
そこで、練習の前に前日の動画を見て、ミーティングを行うようにしました。
練習前に動作や戦略の確認を行うので、練習の効率が良いことが分かったんです。
その日の練習 なぜその練習を行うのか を確認できるわけです。
某 オリンピック選手の経営するスイミングスクールでは、
練習を始めるまでに子供たちに聞くそうです。
前回は、何やった?
これで子供たちは練習毎に前回やったことを思い出して
練習に入れます。
効果があるのです。
今回、世界を獲るノート には同じようなことを行ってるコーチがいました。
バスケットのナショナル女子チームのアシスタントコーチ 恩塚 亮さんです。
レビュークリップと呼ばれている映像
練習後の映像を編集して、画像にポイントを記入して選手に渡す。
毎日これを行っています。
人は、自分のことが見えないので、こんな風にプレーしているということを認識しやすい。
それを見て、選手が修正してゆく。
レビュークリップが素晴らしいのは、
毎日行っていることと、画像にコーチからの修正点が入るということです。
前回書いた卓球の伊藤美誠選手も、画像を見たコーチの意見と自分の意見を見ながらプレーを修正しています。
監督・コーチの意見というのは、別の視点を与えてくれるのではないでしょうか
それにより、選手は自分で修正をかけやすいのだと感じました。
BARの1歩踏み込んだレビュークリップ。
誰にでもできることではありません。
だからこそ、女子バスケットボール日本代表は強くなったのです。
何のためにそれをやるのか
もう一つの恩塚コーチのメッセージです
WHY から始める。
これは、人それぞれですが、これを考えることにより
ぶれない行動をとり続けることができます。
価値観を聞く質問でもあります。
ぶれないでプレーを画像を見ながらコメントし、修正し続けることができるって素晴らしいですね。