やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、
最近、聞かなくなったことわざです。
同じ山本でもあるので、以前はよくこの言葉を話していました。
それは
山本五十六の
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」
という言葉です。
聞いたことがあるよ
という方も多いと思います。
スポーツコーチングや、ビジネスコーチングの中で、優位体感覚による育成方法というのがあります。
人には、
視覚優位
言語優位
聴覚優位
体感覚優位
の4つの優位間隔を持っています。
1つだけでない方もいます。
まさに、行動させようと思ったら
やってみせ :視覚優位
言って聞かせて:聴覚優位
させてみせ :体感覚優位
どれかの選手や部下の優位感覚を使って指導する
もう一つ加えるなら
書かせてみて :言語感覚 が入るともっといいかもしれません。
そして、
ほめてやらねば:承認欲求を満たしてあげる。
そうすれば、
人は動かじ :自分から進んで行動するようにはならない
こんな意味になるのでしょうか。
優位感覚を使って指導→承認
このパターンで指導できるリーダーになれればよいチームが出来上がります。
しかし、いざやってみようと思うと
やってみせ:うまくいかないんですね
言って聞かせて:反発されます
させてみせ:まかせる自信がないんですね
結局、人は動かないままみたいな結果に陥りがちです。
やらないとわからないし、させないとわからないんですね
私の部下たちは、なかなか枠を超えた仕事に挑戦してくれませんでした。
今までの仕事を、今まで通り行なったほうが安心ですね。
自分を信じて、くり返し、くり返し、教えてゆく
しっかり信頼関係を作り続ける ことが大切です。
また、この後の言葉があります。
知らない方も多いのではないかと思います。
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」
この言葉、チームや組織の中でたいへん重要な言葉です。
コーチングの内容そのままです。
コミュニケーションをとる機会を増やし、聞くスキル、承認するスキル、を使います。
相手のことを100%信じて、応援します。
そのベースになるのは、お互いの信頼関係です。
この関係性を築けなければ、目標を達成することはかないません。
あなたは、選手や部下をX理論とY理論(仮説)の差異で考えていますか?
日本企業は、Y理論 がほとんどです。
Y理論(性善説)をベースに仕事をするときには、山本五十六の言葉を大切に行動に移してゆきたいですね。